ワールドキャンサーデー2024 活動報告
2024年
ワールドキャンサーデーにあたって
ワールドキャンサーデーは、2000年2月4日にパリで開催された"がんサミット"を起源とする、UICCのグローバルな取り組みです。この日は、世界中の人々ががんという共通の敵に対して、共に考え、約束を交わし、そして具体的な行動を起こすための重要な機会となっています。
2022年から始まった3年間のキャンペーンでは、"Close the Care Gap!"(がん医療のギャップを埋めよう)というテーマの下、がん治療における世界的な不平等を克服するための取り組みが推進されています。2022年には、がん治療の不平等を理解し共有することを目標にしました。2023年は、志を同じくする人々と共に声を上げ、行動を促進することに重点を置きました。そして、2024年、私たちはさらに力を合わせて、がん医療の公平性に対する国際的な注目を高めることを目指しています。2024年には、UICCががん医療の公平性に関する包括的な報告書『Equity Report2024』を発表します。この報告書は、世界中のがん患者へのアクセスと治療の格差に焦点を当て、具体的な改善策を提案するもので、日本委員会からも寄稿しています。
2024年は元旦に発生した、能登半島地震によって多くの方々が被災されました。犠牲になられた方々に心からの哀悼の意を表します。私たちは、がん患者とその家族が一日も早く安全で安心な生活を取り戻せるよう、ともに力をあわせていきたいとおもいます。この苦難のときこそ、がん医療の現状と課題に目を向け、共に改善に取り組むことが重要です。ワールドキャンサーデーは、がんに立ち向かい、その対応における団結の力を私たちに教えてくれます。
UICC日本委員会では、加盟組織とともにワールドキャンサーデーの準備を始めています。各組織からは自主的にセッションの企画を出して頂き、また企業の方々からもご協力をいただいています。
2月4日の午後6時には、"Light Up the World"を通じて日本と世界をオンラインで結びます。このイベントでは、日本各地を光でつなぎ、がんに立ち向かう団結のシンボルとして、その瞬間を共有します。私たちは、この苦難の中で「Close the Care Gap!」というメッセージを胸に、一致団結してがんとの闘いを支えたいと考えています。
私たちは皆さんの支援と参加を心よりお待ちしています。一緒にがんとの闘いを支え、
医療の公平性を高めるための歩みを続けましょう。
UICC日本委員会委員長 野田 哲生
厚生労働大臣 武見 敬三
UICC日本委員会委員長 野田 哲生
UICC日本委員会賛助会員
(五十音順)
- 協和キリン株式会社
- 日本放射線腫瘍学会
ライトアップイベント
未来にひかりをつなぐ
〜LIGHT UP THE WORLD〜
ライトアップイベントを開催しました。
(2024年2月4日 17時30分~18時15分)

ライトアップ開催地

概要
開催日時 | 2024年2月4日(日) 17:30~18:15 |
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ゲスト | 萬田久子(女優) |
UICC日本委員会 | 野田哲生(UICC日本委員会委員長・がん研究会がん研究所所長) 中釜 斉(UICC日本委員会幹事・国立がん研究センター理事長) 垣添忠生(UICC日本委員会幹事・日本対がん協会会長) 河原ノリエ(UICC日本委員会広報委員長・東京大学東洋文化研究所特任准教授) |
プログラム |
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主催 | UICC日本委員会 |
ライブセッション
オンデマンドセッション
岐阜大学医学部附属病院
ご挨拶
- 吉田和弘 (岐阜大学学長)
1. 直腸癌治療は大きく変わります
- 松橋 延壽 岐阜大学医学部附属病院消化器外科・小児外科学分野
2. 遺伝性乳癌卵巣癌症候群
- 二村 学 岐阜大学医学部附属病院乳腺外科
3. 遺伝性乳癌卵巣癌症候群 ~婦人科~
- 村瀬 紗姫 岐阜大学医学部附属病院産婦人科
4. がんゲノム診断の検体管理・精度管理について
- 宮崎 龍彦 岐阜大学医学部附属病院病理部
5. 膵臓がん早期発見診断のために
- 岩下 拓司 岐阜大学医学部附属病院第1内科
6. がんゲノムに対する取り組み
- 牧村 明資 岐阜大学医学部附属病院がんセンター
愛知県がんセンター
地域に左右されない医療の実現に向けて
~完全オンライン治験への挑戦
- 医長 谷口浩也 (薬物療法部)
新潟県立がんセンター新潟病院
橋わたしーとのご紹介
~より早期からの支援を目指して~
- 田中洋史 (新潟県立がんセンター新潟病院院長)
- 竹之内由子 (新潟県立がんセンター新潟病院副院長、患者サポートセンター長)
- 加茂麻由子 (新潟県立がんセンター新潟病院緩和ケア認定看護師)
九州がんセンター
チームで取り組むアピアランスケア
- 福島淳一
(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
形成外科医長) - 厚井裕三子
(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
乳腺科医師) - 廣瀬さゆり
(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
がん化学療法看護認定看護師) - 内田喜子
(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
看護師) -
筒井佑紀
(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター
薬剤師)
一般社団法人アジアがんフォーラム
アジアでがんを生き延びる
- 河原 ノリエ、坂野 哲平、大割 慶⼀ 一般社団法人アジアがんフォーラム
- 西嶋 康浩 厚生労働省 健康生活衛生局 がん・疾病対策課 課長
- 稗方 和夫 東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻 教授
- 柴田 祥宏一 庄川しばたクリニック(富山県) 院長
Asia Cancer Forum
BEAUTY and Health Project
- Norie Kawawahara | Teppei Sakano Asia Cancer Forum
- Saunthari Somasundaram | Murallitharan Munisamy National Cancer Society Malaysia
- Noraryana Binti Hassan Ministry of Health Malaysia
- Jeff Dunn AO Union for International Cancer Control
埼玉県立がんセンター
口腔がん検診のすすめ
- 八木原一博 (埼玉県立がんセンター歯科口腔外科)
- 石川文隆 (埼玉県立がんセンター病理診断科)
- 柳下寿郎 (一般社団法人口腔がん撲滅委員会 代表理事)
- 大畑仁志 (一般社団法人浦和歯科医師会 口腔がん検診委員会 委員長)
がんと骨の健康
- 小柳広高 (整形外科 リハビリテーション室)