ワールドキャンサーデーセッション
これからのがん予防とがん医療を知る!
2026年2月4日(水)18:45~19:45
主催:UICC日本委員会
近年、がん研究領域には各種の革新的研究手法が導入され、ヒトがんに関する新たなエビデンスが数多く得られています。そして、そうした多様なエビデンスに基づいて、新たながん予防法やがん治療法が開発されつつあり、今後のがん予防・がん医療は、大きく変貌を遂げることが期待されています。そこで、今年のライブセッションでは、UICC日本委員会の中心的なメンバー組織である、日本癌治療学会や日本癌学会から、当該研究領域を代表する研究者の方々を演者としてお招きし、今後、がん予防とがん医療はどのような変貌を遂げ、どのように我々をがんから救ってくれるのかを教えて頂きます。
●ライブセッション登壇者
- 野田 哲生 (UICC日本委員会 委員長・がん研究会 名誉研究所長)
- 座長:吉野 孝之 (日本癌治療学会 理事長)
- 座長:大島 正伸 (日本癌学会 理事長)
- 座長:間野 博行 (国立がん研究センター 理事長)
- 講演:松尾 恵太郎 (愛知県がんセンター研究所 がん予防研究分野 分野長)
- 講演:本田 一文 (日本医科大学大学院医学研究科 生体機能制御学分野 教授)
- 講演:冨樫 庸介 (岡山大学学術研究院医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野 教授)
●講演者略歴
愛知県がんセンター研究所 がん予防研究分野・分野長
松尾 恵太郎(まつお けいたろう)
「これからのがん予防 ― 変わらない基本と、新しい可能性」
がん予防の「最前線」と聞くと、特別な新しい方法があるように感じるかもしれません。 しかし、がんを防ぐために本当に大切なことの多くは、長年の研究によってすでに明らかになっています。本講演では、喫煙や飲酒、食事、運動、体重管理、感染対策など、日常生活の中で実践でき、効果が確かめられてきたがん予防の基本を分かりやすく解説します。 さらに近年の研究から、体質や遺伝子の違いを知ることで、一人ひとりに合った予防につなげられる可能性も見えてきています。
1996年岡山大学医学部卒業
2002年 名古屋大学大学院(医学博士)
2002-2003年ハーバード大学公衆衛生大学院(疫学修士)
2003−2013年愛知県がんセンター研究所・疫学予防部
2013-2015年九州大学医学部予防医学分野教授
2015年-愛知県がんセンター。現在はがん予防研究分野長およびバイオバンク部門長を務める。
専門はがん疫学・分子疫学。
2007年 日本癌学会奨励賞
2010年 日本疫学会奨励賞
2022年 日本疫学会功労賞
日本癌学会評議員
日本医科大学大学院医学研究科 生体機能制御学分野・教授
本田 一文(ほんだ かずふみ)
「これからのがん診断 -難治がんの早期診断の確立に向けて-」
国が定めた「がん研究10か年戦略(第5次)」には、「がんの予防」に関する研究が掲げられ、1次・2次予防の実現に向けた発がんリスクの層別化・個別化を行い、個人に最適化されたがん予防を確立することが求められました。がんを早期に発見するためには、がん検診(2次予防)は欠かせません。 近年、体液中の微量分子を網羅的に解析する技術や画像データをAIで統合解析する技術の発展に伴い、膵がんなどの難治がんにも新しい診断法が登場してきています。これからのがん早期診断の可能性について、わかりやすくお話しします。
博士(医学)1998年 東京医科大学
【研究歴】
2001年 医薬品副作用被害救済・研究振興機構(現PMDA)ポスドク国立がんセンター
2002年 厚生労働技官任官 国立がんセンター研究所
2005年 国立がんセンター研究所 化学療法部室長
2011年 国立がん研究センター研究所 ユニット長
2019年 国立がん研究センター研究所 早期診断バイオマーカー開発部門長
2020年 日本医科大学大学院医学研究科 生体機能制御学分野 大学院教授
2005年 日本分子腫瘍マーカー研究会学術奨励賞
2007年 田宮記念賞
2021年 高松宮妃癌研究助成金
2021年 今井浩三賞
2022年 日本プロテオーム学会賞
2023年 日本薬学会「医薬化学部会賞」
2025年 日本医科大学賞
2025年 第10回JBDA創薬大賞
2025年 第7回日本医療研究開発大賞 健康・医療戦略担当大臣賞
日本癌学会評議員、日本分子腫瘍マーカー研究会理事、日本早期膵がんバイオマーカー研究会理事、National Cancer Institute Early Detection Research Network Associate Member, 東京大学医科学研究所バイオバンクジャパンアドバイザリーボードメンバー
岡山大学学術研究院医歯薬学域 腫瘍微小環境学分野・教授
冨樫 庸介(とがし ようすけ)
「がん免疫療法の未来を考える」
免疫チェックポイント阻害薬に代表されるがん免疫療法は従来のがん治療とは異なり、もともと我々の身体に備わっている免疫の力を利用した治療です。様々ながんで効果が証明され、実際に使用され10年以上になります。完治したかのような患者さんがいる一方で、その効果はまだ十分とは言えません。しかしながら、そのよう患者さんの免疫細胞を細かく解析することで、様々なことがわかってきました。例えば制御性T細胞のがん免疫療法での役割も詳細にわかってきました。これらを基に未来のがん免疫療法を考えてみたいと思います。
1997-2000新潟県立新潟高校
2000-2006京都大学医学部医学科(医師免許取得)
2006-2009財団法人住友病院 医師
2009-2011京都大学医学部附属病院 呼吸器内科医員(三嶋理晃教授)
2011-2012京都大学大学院医学研究科 助教
2012-2015近畿大学医学研究科 大学院生(西尾和人教授、日本学術振興会特別研究員DC2)
2015-2016近畿大学医学部 助教
2016-2019国立がん研究センター研究所 研究員(西川博嘉分野長、日本学術振興会特別研究員PD)
2019-2021千葉県がんセンター研究所 部長代理
2021-岡山大学学術研究院医歯薬学域(医学系) 腫瘍微小環境学分野 教授(2021.6-千葉大学客員教授、2024.4-近畿大学医学部 特別招聘研究教授、2024.9-岡山大学病院呼吸器内科病院教授兼任)

エグザクトサイエンス株式会社
株式会社ファルコバイオシステムズ