2025年
ワールドキャンサーデーにあたって
挨拶
UICC日本委員会は、これまでがんという病との取り組みを、みなさまと共に考える活動を続けてきました。
昨年の2024年2月4日のワールドキャンサーデー(WCD)は、「Light Up the World」イベントの開催を通じて、
日本各地を光で繋いでがんに立ち向かう想いを共有し、WCDセッションにおいて、
「誰ひとり取り残さないがん医療」を目指して、がんをとりまく様々な課題を語り合い、
新たな未来を切り拓く決意の機会としました。
おかげさまで、ライトアップ・イベントとオンラインによるセッションは、がん研究・がん医療分野の方々のみならず、日本各地のがん患者さまや自治体関係者の方々からも大変に好評をいただきました。
UICC日本委員会では、2025年のWCDも2024年同様、ライトアップイベントの開催と特設サイトでのWCDセッションを通じた情報提供の実施を計画しております。
UICC日本委員会は加盟組織が協力し、自治体も含めた官民連携も視野に入れて、地域社会全体として、がんと戦うために繋がっていきたいと考えております。WCDという、がんに関する意識を高め教育活動を促進するための日に、皆様とともにこの病気に対して行動を起こしたいと考えます。
2024年1月吉日
UICC日本委員会 委員長 野田 哲生
UICC日本委員会賛助会員
(五十音順)
- 協和キリン株式会社
- 日本放射線腫瘍学会
UICCについて
UICC(Union for Internal Cancer Control)は、1933年に設立された世界的な広がりを持つ民間の対がん組織連合です。ジュネーブに本部を置く世界最大の対がんコミュニティで、現在は世界の172カ国から1200団体が参加しています。国連経済社会理事会(ECOSOC)の諮問機関であり、世界保健機関(WHO)、国際がん研究機関(IARC)、国際原子力機関(IAEA)、国連薬物犯罪事務所(UNODOC)と公的な関係を結んでいます。
ライトアップイベント「LIGHTUP THE WORLD」をUICCカラーである「ブルー」と「オレンジ」にライトアップし、思いをひとつにし、日本が「がん」に立ち向かう決意を世界に発信してゆきます。
結成以来、研究者・医療従事者等の専門家による科学とエビデンスを中核としながら、様々な団体が連帯して世界的ながんの負担の低減と不平等の解消、がん対策が世界的に優先的な課題となるよう支援することをミッションとしています。
ワールドキャンサーデーのほか、世界がん会議や世界がんリーダーズサミットを開催し、草の根から国際レベルまで、すべてのレベルでがん制圧のためのアクションをリードしています。
URL:https://www.uicc.org/ (英語)
UICC日本委員会とは
UICCに加盟している日本の組織が集結し、世界対がん宣言の実現のためにUICCを支援・連携して活動する日本の独立組織です。「誰ひとり取り残さないがん医療」という、SDGsのゴール3でもあるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)のがん領域での実現を掲げ、研究者や臨床家など専門家を中心に、幅広いステイクホルダーと協働しながら科学的根拠に基づいたがん征圧のためのアクションを行っています。
1966年には、当時世界最大級の国際会議であった第9回世界がん会議の東京開催を成功に導くなど、世界にむけてわが国のがん研究と研究体制の発展の原動力となってまいりました。事務局を(公財)がん研究会に置き、日本の主要ながん専門学会、がんセンター、研究所、研究基金、病院、対がん協会など30団体が参加しています。
第9回世界がん会議の様子
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